すっかりご無沙汰してをります。先月16日から十日ほど、本州ツーリングに行って来ました。やうやく疲れと「気候ボケ」(とにかく本州は暑かった!特に和歌山県)
も回復しました。またぼちぼち書いて行きますので、よろしくお願いします。
ゆつたりとした流れ、緑の草木、愈々美しく澄み切った川の水・・・川底の小石がはつきりと見える。時折、浅瀬がある。空が次第に明るくなって来る。青空・・・太陽が薄い雲の向うに見える。釣人。軽く会釈をして通り過ぎる。川の左岸に人の気配が、人々の生活の匂ひが感じられる。道が見えて来る。家が見えてくる。ふと見上げれば、前方高く鋼鉄とコンクリートの大きな橋・・・文明が否応なく私を迎へ入れようとしてゐる。それは人間の知性の産物だ。それはまた、人間の偉大さの一つの証明でもある。然し、今の私には、それは唯の空しい建造物にしか見えない。「それが一体どうしたと言ふのだ。川岸に生えてゐる一本の小さな草すら、人間は作ることができないのではないのか。この巨大な建造物を作る知性も、例えばこの川を年毎に遡って来る鮭達のあの自然の知恵には到底及ばないのではないのか・・・人間よ、もつと謙虚に、もつと素朴に、もつとすなほに・・・」
も回復しました。またぼちぼち書いて行きますので、よろしくお願いします。
ゆつたりとした流れ、緑の草木、愈々美しく澄み切った川の水・・・川底の小石がはつきりと見える。時折、浅瀬がある。空が次第に明るくなって来る。青空・・・太陽が薄い雲の向うに見える。釣人。軽く会釈をして通り過ぎる。川の左岸に人の気配が、人々の生活の匂ひが感じられる。道が見えて来る。家が見えてくる。ふと見上げれば、前方高く鋼鉄とコンクリートの大きな橋・・・文明が否応なく私を迎へ入れようとしてゐる。それは人間の知性の産物だ。それはまた、人間の偉大さの一つの証明でもある。然し、今の私には、それは唯の空しい建造物にしか見えない。「それが一体どうしたと言ふのだ。川岸に生えてゐる一本の小さな草すら、人間は作ることができないのではないのか。この巨大な建造物を作る知性も、例えばこの川を年毎に遡って来る鮭達のあの自然の知恵には到底及ばないのではないのか・・・人間よ、もつと謙虚に、もつと素朴に、もつとすなほに・・・」