囲炉裏端から

主として趣味に関わる様々な話題を、折に触れてエッセイや紀行文の形で自由に書いてゆこうと思っています。過去に書いた文章も適宜載せてゆきたいと考えています。

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第65回)
走り出す。「あともう四、五十キロ、一時間くらゐか。何とか明るいうちに着けるだらう。フェリー出発まではまだ六時間近くある。もう慌てることはない。急ぐことはない。」心に余裕が生まれる。只管(ひたすら)舞鶴フェリーターミナルを目指して北上す。「百里の道は九十九里を以て半ばとす」と呪文のやうに唱へながら・・・「もう一息だ!しかし、ここからが肝腎だ!努々(ゆめゆめ)油断するな!」慎重の上にも慎重を期して、ゆつくりと走る。

 

舞鶴西インターチェンジ(京都府)。 十六時五十分。二八四、五キロ。

「ようし。着いたな!ここからだ。ここからが最後の詰めだ!」「百里の道は九十九里を以て半ばとす」何度も呪文を・・・

  旅も終はりに近く 優雅なる名の町へ

 

例によって道に迷ふ。地図を確かめ、何回か人に聞き、終にフェリーターミナルに着く。

舞鶴フェリーターミナル。十七時二十七分~十七時四十五分。三00、六キロ。

 直ちに乗船手続きを済ます。「これでもう安心だ!さて、出航まで後四時間、この後どうするか・・・」地図を出して、近くの景勝地、名所旧跡を探す。「おう、ここがいいか。まだ一度も行ったことがない歌枕、天橋立・・・」地図を見れば往復一時間といふところか。行くことに決める。走り出す。順調に天橋立を目指す。幾つかの信号を通り過ぎ、天橋立への一本道へと出るべく右折信号を待つ。

すっかり御無沙汰してをります。実は、ここ一週間ほどモデムの故障によりインターネットに接続できませんでしたが、昨日ようやく復旧しました。今回の文章、最初の三行敢て前回と重複させてあります。

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第64回)
ぼんやりと空を見ながら雨宿り・・・「一体いつになつたらやむんだ・・・いや、この雨は本当にやむのか・・・もしやまなかつたら・・・このまま降り続けたら・・・」次第に暗くなつて来る空を見てゐると 段々気分も暗くなつて来る。

と、そこへ聞き慣れた特徴的なバイクの音。「来たな、ハーレー」でかいツーリングファミリーのハーレーが隣に停まる。急に気分が明るくなる。我ながら現金なものだと一人秘かに苦笑する。「こんにちは」「こんにちは。どちらから?」すぐ打ち解ける。バイク乗りはいい。話好きのハーレー乗り。年は自分よりちょっと下か。大いに語り合ふ。娘さん二人が私立高校と小学校の先生だとのこと。「うちの次女もです」更に盛り上がる。三十分くらゐ話したか。「北海道から還暦を記念しては来たんです」「ええつ!すごいですね!羨ましいですね」ツーリングの話で盛り上がる。「今日のフェリーで帰るんです。機会があったら是非北海道へツーリングに来てください」「行きたいですね。北海道は我々本州のライダーにとっちゃ憧れの土地ですからね」「ほんといいですよ、北海道は・・・」「みんなさう言ひますよね。ほんと行きたいです」「雨はまだ大分降りますかね」「いや、そのうちやみますよ。この辺りぢゃかういふ雨はよくあるんです」「さうですか。それならいいんですが・・・」「大丈夫です。やみます。地形の関係で突然降ったりやんだりするらしいんですが」確信ありげなり。確かに空が少しづつ明るくなつてきた。小降りになってきてゐる。「それぢゃ、ちょっと先を急ぐんでお先に」「さうですか。気をつけて!」「ありがたうございます。そちらもこの先気をつけて!」「ありがたうございます。」ハーレー走り去る。いい人だった。間もなく、空晴れ渡る。「なるほど、彼の言ったとほりだ」妙に感心する。ほっとする。

うそのやうに雨あがり青空

雨も知らぬげに小鳥はさへづり蝉時雨

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第63回)
岸和田サーヴィスエリア(大阪府)。十二時十五分。   一一五、六キロ。

門真。十三時。息子のことが思ひ出される。数日前会った時は元気で安心した。これからも何とか元気でやって行ってほしい。心からさう思ふ。     一五九、七キロ。

吹田(中国自動車道) 。十三時十五分。    一七0キロ。

西宮名塩(兵庫県)。十三時三十五分~十四時十五分。1九三、八キロ。

 

西紀サーヴィスエリア(兵庫県)。十四時五十分~十五時二十分。二三四、七キロ。

土産を買つて送る。丹波の黒豆を使って作った、名物の黒豆だんごと黒豆まんじゅう。

快調に走ってゐると突然の土砂降り、時折雷。「おお、これか!」「それにしても参ったな。このままぢゃずぶ濡れだ・・・早く次のパーキングエリアかサーヴィスエリアに着かないか」と、間もなく、幸運なことにサーヴィスエリアの表示あり。心底ほつとする。ありがたい!バイクに雨は流石にきつい。

六人部(むとべ) パーキングエリア(京都府)。 十五時三十七分~十六時三十三分。二五八、七キロ。雨さへやめば未だ明るいはずだ。日が長いのは本当にありがたい。もう一頑張りだ。

ぼんやりと空を見ながら雨宿り・・・「一体いつになつたらやむんだ・・・いや、この雨は本当にやむのか・・・もしやまなかつたら・・・このまま降り続けたら・・・」次第に暗くなつて来る空を見てゐると 段々気分も暗くなつて来る。

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