囲炉裏端から

主として趣味に関わる様々な話題を、折に触れてエッセイや紀行文の形で自由に書いてゆこうと思っています。過去に書いた文章も適宜載せてゆきたいと考えています。

2017年01月

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第42回)
 
何軒かの候補はありたれど、結局わからず。「またこの後も色々と調べてみます。もしわかつたら連絡いたします」「お忙しいところを御手数ですがよろしくお願ひします」住所、氏名、電話番号を書く。「この辺りで一番大きい神社と言ふか氏神様はどこにありますでせうか。せめてそこにお参りして行きたいのですが・・・」「ああ、それなら大宮八幡神社ですね。バイクなら十分とかかりませんよ」「さうですか。それぢやあ行ってみます」詳しく道を教へてくれる。「本当にありがたうございました」「いいえ。気を付けて」「ありがたうございます」

例によって、道を間違へて(と言ふよりも、神社を見落として)、大分行き過ぎてから人に聞き引き返す。変則的な三叉路の突き当たりに位置してをりわかりづらい。やうやく辿り着く。

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第41回)
「第十日。七月二十三日(火 )はれ、青空 」 

 

起床七時。朝の行。読書。荷物をまとめ、バイクに積み込む。

出発、八時三十七分。一路、北海道湯淺家発祥の地阿南市へと向かふ。「いよいよ御先祖様の地に行くのか・・・」大いなる心の高鳴り・・・

 

福井総合センターで話を聞く。十時三分~十一時二十五分。「還暦を記念して、北海道からオートバイで北海道
湯淺家発祥の地を探しに来ました」館長さん初め皆驚きをる。実に親切に話を聞いたり資料を探したりしてくれる。ありがたし。壁を見ると、歴代館長の写真が掲示されてゐる。「湯淺」姓が二人ゐる。「ひょっとして俺の御先祖様かもしれないなあ」とつくづく眺める。ここが紛れもなく我々湯淺家先祖の地であることをしみじみと実感する。冷えた麦茶と冷たいジュースを御馳走になる。人の情けが身に沁みる。

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第40回)
 
徳島ユースホステル到着、六時五十五分、二〇九,九キロ。手続きを済ませ部屋に入る。心配してゐるだらう父に電話す。安心しをる。「もう徳島に入ったのか」と感心しをる。

ゆつたりと風呂に入り、のんびりと過ごす。流石に少し疲れた。ぼんやりと今日一日を思ひ出す。「我ながらよく走つたものだ。到頭御先祖様の地徳島に来た。自分が今四国にゐることが、徳島にゐることが本当に不思議な気がする・・・」

大神子海岸を散歩す。八時過ぎから三十分ほど。すばらしい海岸。誰もをらず。極めて静かなり。月がほんのりと輝いてゐる。如何にも朧月と言つた感じの風情ある月・・・感慨深し。

    先祖の地で月を仰ぎ物思ひ

家族にメールを送る。

妻に電話す。今日の出来事を中心に様々なること語り合ふ。ほつとする。心が安らぐ。かうやつて気儘に旅ができるのも妻のお陰なり。ただひたすら感謝するのみ。

地図を見ながら明日のおほよその計画を立てる。就寝十一時。

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第39回)
 
早速、阿南市へ向かふ。隣町なればほどなく着く。地図を頼りにひた走る。どんどん田舎になつて来る。羽の浦町交番で道を聞く。若く親切な警察官二人。「還暦を記念して、北海道から一人でバイクで来ました。自分の御先祖様の地、ルーツを探してゐるんです」と言ふと「さうですか。わざわざ北海道から来たんですか。自分の家のルーツを尋ねて・・・」と甚く感激してゐる。地図を出して熱心に調べてくれる。ありがたし。言葉に訛りは殆どない。ちょっと寂しい気もする。方言は日本から消えて行くのだらうか。それぞれの地域、地方にそれぞれに固有の独特の方言があるといふことは実にすばらしいことだと思ふのだが・・・人間一人一人顔が違ひ、個性の違ひがあるやうに、言葉にもその違ひがある。それこそが文化の豊かさ、大きさであり深さであると思ふのだが・・・何もかもが画一的になり、都会的になることは少しもいいこととは思へない。さびしい。三十分ほど話す。

既に六時半近く、流石に薄暗くなつて来た。今日はもう諦めてルーツ探しは明日にしようかと考へてゐると、それを察したかのやうに警察官が言ふ。「こっから先はどんどん田舎になつて行くばかりですよ。ルーツ探しは明日にした方がいいと思ひますよ」今日の宿もまだ決まってゐない。引き返すこととす。徳島ユースホステルに電話す。部屋は空いてゐる由。予約し、地図で確認した上で向かふ。途中一二度聞いただけで比較的順調に探し当てる。

【還暦記念ツーリング。本州・四国の旅】(第38回)
淡路南パーキングエリアで一休み(二時十分~二時四十五分) 一三四,〇キロ。

四国(徳島県鳴門市)に入る!二時五十三分。一三九,〇キロ。

   到頭来た御先祖様の地四国初めての四国

鳴門と言へば渦潮!真っ直ぐ鳴門公園に向かふ。渦潮が見られると言ふ公園へ。

残念ながら、渦潮見られず。渦潮が見られるのは決まった時間のみとのこと。確かにさうか。

一日二回潮汐の関係で発生するのものなのだから。

 今回の旅の目的の一つは、湯淺家のルーツを訪ねること。給油する。「還暦を記念して、北海道から一人で来ました。自分の御先祖様の地、ルーツを探すつもりです」と言ふと甚く感激してゐる。「気を付けて行ってください」人の情けが身に沁みる。

徳島市役所に向かふ。流石にみんな知ってゐる。親切に教へてくれる。それでも二三回道を間違へる。四時過ぎに着く(一六八,九キロ)。一時間ほど窓口であれこれと情報を聞く。「還暦を記念して、北海道からバイクで一人で来ました。自分の御先祖様の地、ルーツを探すつもりです」「はあ。さうですか」と感心頻りなり。那賀町役場と阿南市役所に電話す。その結果、湯淺家のルーツたる「徳島県那賀郡福井村大字下福井」は、どうやら現在の「阿南市福井町」らしいといふことがわかる。しかし、それ以上の詳しい番地までは特定できず。

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